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童話が教える投資
三匹の子ぶたの兄弟がおりました。
あるとき、独立してそれ穴てれ家を持つことになりました。いちばん上の子ぶたはわらの家を、二番目の子ぶたは木の家を素早く造りました。いちばん下の子ぶたはというと、レンガの家を造ろうとしているものですから、なかなかできあがりません。
兄さんぶたたちは、のろまで要領の悪い弟をさんざんからかいました。ようやく三匹の家ができあがった頃、オオカミがやってきて、わらの家をひと息で壊してしまいました。
兄さんぶたは命からがら二番目の子ぶたの家に逃げ込みましたが、オオカミはこれも簡単に壊してしまったので、二匹は弟の家に逃げ込みました。さすがのオオカミも、レンガの家となると、手に負えません。
そこで、屋根にのぼり煙突から入り込もうとしました。末の子ぶたは、煙突の下の暖炉に大きな鍋を置き湯を沸かしました。煮えたぎった湯の中に落ちてきたオオカミは、大やけど。命からがら逃げ出しましたとさ。 |
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『三匹の子ぶた』に学ぶ投資の秘密
万一の備えが生む選択の幅万一に備えてのプランを真剣に考える人は少ない。
いったん方向が決まったり、大筋が決まったりすると、他に起こりうる結果を考慮しない場合が多く、ましてすべての可能性を考慮するなどということはない。
自分が予想するシナリオに対するプランしか考えない場合、異なる結果が生じると、家族も自らの将来まで危険にさらすことになります。
確かに、様々なケースを想定して、それぞれのプランを立てることは、かなりの時間や費用、エネルギーを要します。
もし、すべてがうま<運んでいたら、一匹目のぶたや二匹目のぶただって、万一に備えてプランを立てることを、無駄でばかばかしいものに思っていたことでしょう。
万一のプランなど立てず、手っ取り早い方法をとった者が、時間と費用を節約したように見えます。だが、経験を積んだ賢明な投資家は、物事は、万一の備えがあるからこそうまくいく場合が多いことを知っています。
さまざまな事態への対応策は、とるべき方向や方針が決定される前に考えておくことが望ましいのです。そういった準備があれば、何が起ころうと、あなたの持つ選択肢の少なくともひとつは、許せる範囲の結果を導いてくれるのです。
万一の場合のプランは、いかなる戦略においても非常に重要なのです。世の中に、絶対ということはありません。
日本でも「安全」といわれる銀行預金が下ろせなくなったことが2回もありました。日本国債や簡易保険が紙くずのようになってしまったこともあります。
「○○があるから大丈夫。」といったことは思い込みに過ぎません。思い込みを続けると一匹目のぶたや二匹目のぶたと同じ目にあうのです。
私たちにできるのは、三匹目のぶたのように、最悪のことも含めてどんなことが起こっても大丈夫なように、対策を整えておくことです。
私たちの周りにはリスクはたくさんあります。(北朝鮮による生物・化学兵器テロ、東海大地震等の自然災害大手金融機関の連鎖破綻、危ないといわれてきた大企業群の破綻といった私たち自身にはさけられないものも)最大のリスクは、「長生きしても、お金も、仕事も無い」といえるでしょう。
いざというときは、なんとかなるさと思ってはいても、一匹目のぶたや二匹目のぶたはなんとかなりませんでした。望ましくないことが起きた場合のプランを慎重に立てておくことは、それが起こりそうなときに実際に起きてしまうのを防ぐ最良の方法なのです。 |
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