◆◆証券会社、銀行、保険会社、投信会社などの金融機関◆◆ |
銀行や保険会社で投信が扱われ、証券会社で保険が扱われるようになりました。それぞれの金融機関で相互に商品が扱われるようになりました。一見便利だし、専門家のように見えます。
しかし、得意商品に対する知識はあるものの、畑の違う商品についてはまだまだです。海外の投資商品や不動産などを含めた多数の投資商品を踏まえた知識を、末端の販売員に求めるのは酷な状況です。
何よりも考えなければいけないのは、彼ら金融機関の利害と、あなたの利害は一致していないということです。あなたの接する金融機関の人達は、金融商品を売る販売員です。セールスマンです。
例えば、銀行員だから信用できそうという印象をお持ちでも、あなたに商品を販売し、利益を得ることが目的のセールスマンであることを忘れないで下さい。購入した商品がどんな結果に終わろうが、彼らは売った時点で目的を達成しているのです。 |
◆◆友人・知人◆◆ |
あなたは、病気になったときに相談する人は誰ですか?誰のアドバイスを受けたいと思いますか?
お医者さんですか、それとも友達ですか?あなたは、ある専門分野のことで知りたいことがあるとき、誰に相談します?
その分野の専門家ですか、親しくて話しやすいけれども、その分野のことを良く知らない友達ですか?
当然、専門家ですよね。餅は餅屋というとおり、専門家に的確なアドバイスをもらう方がよい結果がでますよね。
投資の分野でもそうなのです。本当の専門家は誰なのかを調べて、訊ねたほうが良い結果となります。 |
◆◆ファイナンシャル・プランナー(FP)◆◆ |
FPは、『ある分野に特化した知識ではなく、金融商品、株式、保険、不動産、税金、年金、ローンなどの幅広い知識を持ち、トータルな資産のプランニングをし、実現の手助けをする。』と言われます。
アドバイスを求めるのに相応しく見えます。しかしFPは教科書をマスターしているものの、自分自身が実際に経験していない人が多いのです。
推奨する資産配分は教科書どおりの事を言うだけで、運用の実際とはずれてしまうケースも多いようです。気をつけなければいけないのは、あなたの接するFPの収入が何から得られているかということです。
保険会社や証券会社に所属し、販売する商品の手数料から収入を得ている場合はそのケースが多いのです。彼らのアドバイスは、自分の売りたい商品への偏向が強くなることを忘れないで下さい。 |
◆◆プライベートバンカー ◆◆ |
プライベートバンカーは富裕者向けの資産管理・運用業を行います。ここに挙げた中では一番推奨できる存在です。一つ難点があります。プライベートバンカーはお客を選ぶのです。
ドイツ証券(ドイツ銀行グループ)などは、金融資産50億円以上、スイスのピクテ銀行は金融資産10億円以上日本でPBを展開しているクレディ・スイスや英香港上海銀行(HSBC)は純資産5億円以上シティバンクは金融資産1億円以上かつ純資産3億円以上という制限を設けており、おいそれと客としては認めてくれません。お金が溜まった方にのみお勧めできます。 |
◆◆投資顧問会社などのファンドマネージャー(FM)◆◆ |
ファンドマネージャーは投資の専門性において上述の誰よりも優れています。残念ながら、投資家へのアドバイスはしていません。
また、実際の専門分野は日本株だけとか、日本の債券だけとか、特定のマーケットだけに限られる場合が多いのです。こうなると、資産配分や投資商品などについてのアドバイスは期待できないFMが多いのです。 |
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